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雅の風 その4

Pa180223    2008年10月22日(水)

      けふのうた

暗闇に恋しき人の香のすれば心ときめき頬に紅さす

篠笛の次はお香。

これも平安貴族たちの恋の必須アイテム。今回はその体験が出来るというので楽しみだった。

香といえば線香(これが苦手)しか知らない身。漂ってくるなにやら妖しげな香りに打ちのめされる。麝香ともう一つ香木を今回のために特別調合したお香だとか。セクシーな香りとでもいうべきか。

こんな香りが闇の中に漂い「あら恋しいあの方だわ」なんて心ときめかす・・・・平安の恋人たちが顔を見るのは関係を持ってからだから香りは和歌とともに恋を盛り上げる重要な要素だった。

Pa180214 回ってくる香炉を手で扇いでかいでいると心得のある友達が聞き方を教えてくれた。そうするとまったく香りの濃さが違うのにはおどろいた。

会場に漂う妖艶な香りの中、林真理子さんの講演。香席を設けるのはとても費用がかかるのだそうだ。香りを聞き分けた後与えられた言葉で歌を詠まなければならないので深い古典の教養が必要で彼女は一回で御免蒙ったとか。

林さんは「和楽」にこの先3年半の予定で六条御息所を語り部とした源氏を連載している。「真理子源氏」も切り口の変わった個性的な源氏物語になるだろう。本になったら読んでみたい。

源氏物語はいつの時代も日本人に「雅な世界への憧れ」と「普遍的な人間の心情を深く見つめさせる」偉大な物語だ。

講演のあと閉館した美術館をゆったり鑑賞して外に出ると平安の闇とは対照的なファンタジックな都会の夜が広がっていた。

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コメント

いいな~♪
私も昔は『衣に香をたきしめて・・・』なんていう世界にあこがれていた文学少女でした。
いつの間にデジタルオバンになったやら。。。(;_;)

西紅柿さんへ
進化?したってことでしょう。亭主の好きな何とやらっていうじゃないですか。私なんぞ30数年前そのままの遺物?(ねこおばさん)


投稿: 西紅柿 | 2008年10月22日 (水) 08時58分

「さつきまつ はなたちばなの かをかげば むかしのひとの そでのかぞする」 (よみびとしらず)
香、と聞いても、今ではこの歌ぐらいしか思い出せません。
源氏物語は、色々な方が訳を出されていて、それぞれに趣がありますね。林源氏もまた、一味違った世界を醸し出してくれることでしょう。ぜひ読んでみたいものです。

hiroさんへ
hiroさんは雅の心をお持ちの方のようですね。
源氏はさまざまな角度から読み込める奥深い作品ですが、紫式部は女性の複雑な思いをいろいろな登場人物に仮託したのではないかと思っています。(ねこおばさん)

投稿: hiro | 2008年10月22日 (水) 14時56分

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